画室より

随想録「ゑ姿綴」 はじめましてのごあいさつ

《ぼいんさん・え 月をつかまえる夢》2023  ひらがなの“え”が隠れています

こんにちは。加藤ゆわと申します。夫と娘と私、三人で暮らす自宅の一室が、私の小さな画室です。日々の家しごとをこなしながら、ここで暮らしと隣り合わせに絵を描いています。

そんな日常の中でふと、「美とはなんだろう」と考えることがあります。思考の断片や記録を言葉にしていくうちに、自らの内側もさやかになっていく。そんな場所が欲しくなり、この随想録を綴ることにしました。

題名の「ゑ姿綴(えすがたつづり)」は、「絵姿」という言葉からとったものです。絵にまつわる言葉が数ある中でこの言葉を選んだのは、「姿」という言葉の持つ気配が、自身の制作の芯に触れているように思えるからです。

そしてもうひとつ。「姿」という字を上下に分けると、何故だか「次女」とも読める模様。これは一種の洒落なのですが、次女として生まれ育った私自身を、こっそりそこに居させています。

この随想録では制作の日々を中心に、心に残ったよいものや、拝見した展覧会のことなども交えて私なりの「美」について綴ってまいります。ときには趣味の庭や虫のことなど、ささやかな日常ごとにも触れるかもしれません。

どうか折にふれて、随想録のページをめくるように覗いていただけましたら嬉しく思います。

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